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2021年6月13日(日) 19:30配信開始〜8月15日(日)

川口隆夫ディレクション企画 「舞踏 ある視点」

生西康典 『棒ダチ 私だけが長生きするように』

撮影:石田ミヲ

『火影に夢を見る』(撮影:前澤秀登 Hideto Maezawa)2015年/演出:生西康典/出演:首くくり栲象、山崎阿弥

奇跡の園: 『奇跡の園』(撮影:高木由利子 Yuriko Takagi)2017年/演出:生西康典/出演:首くくり栲象、藤原芽生

出演: 橋本清(ブルーノプロデュース、y/n)、冨田学 / 照明・美術: 小駒豪

音や空間に注目した独自の演出で知られる生西康典が、土方巽のテキストを演劇作品化。「病める舞姫」と「慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる」の言葉が声となり、演者の身体を通して、地下空間に響き渡ります。

演出家の生西康典が、土方巽のテキストを演劇作品化。2人の演者はほとんど動かずに土方の言葉を発し、それらの言葉が地下空間を震わせていきます。静寂、言葉、電車の走行音をはじめとした空間内の音。そのなかで震える身体。その揺らぎが見る者に伝わり、それぞれの異なる経験、あたらしい物語を生み出していきます。本作では、その「揺らぎ」を映像作家の掛川康典が映像と音響で丹念にすくい取っています。

アーティストステートメント

ねじくれて幾重にもイメージが折り重ねられた『病める舞姫』を一度も読み通せたことがない。俳優の身体を通して読み進めることが出来ないかと考えた。もうひとつの目論見は、俳優の身体に特定の個人のものだけではない“人間の存在”とでも呼ぶしかないものを朧げにでも映すことができないかということ。これは2018年に亡くなった首くくり栲象の庭劇場に足繁く通っている間に考えていたことでもある。庭では首を吊るというある意味では劇的とも受け取れる瞬間はあったが、ほとんどの時間は年老いた男が小さな庭をただゆっくりと歩いているだけだった。その何か具体的なものを現そうとはしていない身体にこそ長大な劇のクライマックスを目撃しているかのような、演者個人を超えた人間の存在が宿っていたように思う。今回、俳優は自身の身体を余白にして、土方のテキストを通すスクリーンたり得るのか。また観客はそこから何を読み取れるのか。演出家・俳優の橋本清、演者・冨田学と試みたい。

生西康典

川口隆夫ディレクション企画 「舞踏 ある視点」

1960年代の日本で始まった舞踏は、国境やジャンルを超えて、様々なアーティストに影響を与えてきました。本シリーズでは、『大野一雄について』で舞踏の世界に大胆に切り込んでいったパフォーマー川口隆夫が、この芸術様式のアヴァンギャルドな実験精神を引き継ぐアーティストたちに新作を委嘱。ダンス・演劇・音楽・映像・美術とジャンルを横断するパフォーマンスの数々を通じて、「舞踏」の姿を浮かび上がらせると同時に、その周囲に広がる豊かな創造と未来を見つめることを試みます。
撮影は、京成電鉄株式会社の駅舎として1930年代に作られ、「東京都選定歴史的建造物」にも選定されている歴史ある地下空間、旧博物館動物園駅を舞台に展開します。
協力:京成電鉄株式会社

アーティスト

Photo by 高木由利子

生西康典|Yasunori Ikunishi

1990年代中頃から映像作家、VJとして活動。山口小夜子と舞、朗読、映像による舞台作品(03~07年)を手掛けた後、10年代からは映像よりも空間で観客と協同で起こすことに興味を移し、音によるインスタレーション『おかえりなさい、うた』(10年/東京都写真美術館)を制作。現在はインスタレーション、舞台作品の演出を行っている。主な舞台作品に、首くくり栲象との『奇蹟の園』(17年)、その日集まった人たちとその場でつくり、その日の夜に公演する『日々の公演』(18年)。13年より、美学校「演劇 似て非なるもの」の講師を務める。

Photo by 三上ナツ子

橋本清|Kiyoshi Hashimoto

1988年生まれ。演出家/俳優。日本大学芸術学部演劇学科演出コース卒業。2007年、在学中にブルーノプロデュースを立ち上げ。2012年〜2015年、坂あがりスカラシップ対象者。近年の演出作品に青年団リンク キュイ『景観の邪魔』(2019年)、青年団若手自主企画 櫻内企画『マッチ売りの少女』(2020年)。出演作に小田尚稔の演劇『是でいいのだ』(2016年〜2021年)。2019年からは批評家・ドラマトゥルクの山﨑健太とのユニットy/nの活動を開始。作品に『カミングアウトレッスン』(2020年)、『セックス/ワーク/アート』(2021年)。

冨田学|Manabu Tomita

1981年生。2018年美学校「実作講座 演劇 似て非なるもの」6期受講。以後演劇をしたりしている。事務員。   

作品の公開初日には、作品上映後に続けて「BUTOHスナック」をライブストリーミングします

生西康典 × 橋本清 × 冨田学 × 掛川康典 × 松岡大





Credit

テキスト

土方巽「病める舞姫」「慈悲心鳥がバサバサと骨の羽を拡げてくる」より

出演


橋本清(ブルーノプロデュース、y/n)


冨田学


構成・演出


生西康典


映像監督


掛川康典

録音


梅原徹


撮影


木村雅章


綾野文麿


撮影協力


NPO法人LAND FES


酒本凌


玉那覇優太


編集協力


仁山裕斗


酒本凌


撮影コーディネート


松岡大


タイトルデザイン


鈴木健太


協力


「蒙古斑革命」復活プロジェクト


ブルーノプロデュース


綾野文麿


石田ミヲ

舞台監督


河内崇


照明


森規幸(balance,inc.DESIGN)


小駒豪


美術


小駒豪


音響協力


國府田典明


スチール撮影


中川達彦


和田翼


英語字幕


川口隆夫、本田舞