全プログラム8月15日まで配信中
BUTOHスナック TRUエキシビション編
ウィリアム・クライン写真展 「GINZA 1961 街が主役の写真展」+街歩き型AR 「ダンス・ハプニング・トゥデイ」
写真家のウィリアム・クラインは、1961年に初来日し、東京滞在の最後の1日に土方巽、大野一雄、大野慶人を新橋と銀座の路上で撮影しました。この一連の作品をクラインは「ダンス・ハプニング」と呼んでおり、彼の代表作のひとつであるとともに、舞踏の黎明期を語る貴重な資料でもあります。
TRUの展示プログラム「街歩き型AR」、「GINZA 1961 街が主役の写真展」では、これらの写真を公開しています。クラインの初来日から60年の節目に、本展ディレクターの飯名尚人、美術評論家 光田由里、2005年からクライン氏と交流を続ける溝端俊夫が、「ダンス・ハプニング」写真について語ります。
トークの中で舞踏家を展示する「舞踏家展示」第2弾には、伝説の舞踏家、ビショップ山田が登場します。
上野・池之端の配信拠点「BUTOHスナック」から、トークやパフォーマンスを生配信します。
トークの傍らで、舞踏家が「動く彫刻」として佇みます。
ゲスト
光田由里|Yuri Mitsuda
多摩美術大学アートアーカイヴセンター教授。富山県美術館ほかで学芸員として勤務。20世紀美術史・写真史。著書に『高松次郎 言葉ともの』(水声社2011)、『写真、芸術との界面に』(青弓社、2006)ほか。共著にThe New world to Come :Experiments in Japanese Art and Photography(Yale University press, 2015)、PROVOKE:Between PROTEST and PERDORMANC(Steidl。2016)ほか。企画展に「ハイレッド・センター 直接行動の軌跡」(2013-4)、「鏡と穴―写真と彫刻の界面」(2017)、「描く、そして現れる―画家が彫刻を作るとき」(2019)など。
Photo by 郑渊波
溝端俊夫|Toshio Mizohata
1983年大野一雄舞踏研究所入所。以来大野一雄、慶人の国内外の活動に制作、照明デザインなどで携わる。また、大野一雄舞踏研究所の主催する企画、「百花繚乱」(2007)や「Antony and the Ohnos」(2010)を制作する。1990年代から大野一雄のアーカイヴ資料を整理し、『大野一雄 稽古の言葉』をはじめ、書籍、ビデオ等を多数出版。2004年よりBankART1929の設立に参画し、大野一雄フェスティバルを開催。2016年NPO法人ダンスアーカイヴ構想を設立、アーカイヴ資料を活用して、新たな創作をする「ダンスアーカイヴプロジェクト」を展開中。
飯名尚人|Naoto Iina
映像作家・演出家・ドラマトゥルク・映像セノグラファー・プロデューサー。Dance and Media Japan主宰、国際ダンス映画祭主宰。東京造形大学准教授、座・高円寺劇場創造アカデミー講師 。映像・身体・言葉を用いてジャンル横断的作品を手掛ける。オンライン舞踏番組「Re-Butoooh(リ・ブトー)」(NPO法人ダンスアーカイヴ構想)では、演出・構成・撮影・編集を担当している。
舞踏家展示
ビショップ山田|Bishop Yamada
1948年東京に生まれる。1968年から土方巽作品にダンサーとして出演する。 1972年麿赤兒らと共に舞踏集団大駱駝艦を結成する。1974年大駱駝艦を脱退後、1975年北方舞踏派結成記念公演「塩首」を山形県鶴岡市の舞踏塾グランカメリオで上演、高い評価を得た。1976年北海道小樽市に移り、シアター海猫屋を開設。1998年には、キエフのウクライナ国立歌劇場にて、キエフバレエ団のバレエダンサーを振付、「暗黒の翼」を上演、同年東京芸術劇場で同作をリメイクし「オデットに夜の扉を」として上演した。2017年山梨県甲斐市に、上福沢舞踏宿ソコミを設立した。