全プログラム8月15日まで配信中
川口隆夫ディレクション企画 「舞踏 ある視点」
川口隆夫 『ミノタウロ・ディスコ』
出演:吉本大輔、酒井直之 / 映像撮影・編集:鈴木章浩
アーティスティック・ディレクターの川口隆夫が振付・演出を手がけた新作です。舞踏家・吉本大輔とコンテンポラリーダンサー・酒井直之。数世代を分かつふたりが、迷宮に棲む怪物を通して新たなダンスの地平を切り拓きます。また、映像作家・鈴木章浩が単なる舞台公演の記録ではなく、’60年代のアンダーグラウンド・フィルムを思わせる映像世界へと誘います。
アーティストステートメント
迷宮の奥深く暗いところで息を潜めて待っていると聞こえてくる足音。嗚呼、お待ちかねのモナムール。逸る心を抑えきれず、走り寄り抱き合い手に手を取って歌い踊る。ジュテーム、ジュテーム。その足音が実は自分のものだったとは気づかない。
コンテンポラリーダンスの領域で隔世遺伝的に舞踏に触発された酒井直之と、大野一雄『ラ・アルヘンチーナ頌』初演(1977年)舞台監督を務め、その後独自の舞踏を歩んで今なお踊り続ける老獪、吉本大輔のふたりを迎えて贈る迷宮譚。
さらに映像作家・鈴木章浩が加わり、単なるダンス公演の記録ではなく、パーソナルな視点と実験的なアプローチによって、’60年代のアンダーグラウンド・フィルムを想起させるオルタナティブな映像世界の構築を目指す。パフォーマンスと映像記録のコラボレーションは、観客席からは観ることのできない新しい体験を生み出すに違いない。
川口隆夫
川口隆夫ディレクション企画 「舞踏 ある視点」
1960年代の日本で始まった舞踏は、国境やジャンルを超えて、様々なアーティストに影響を与えてきました。本シリーズでは、『大野一雄について』で舞踏の世界に大胆に切り込んでいったパフォーマー川口隆夫が、この芸術様式のアヴァンギャルドな実験精神を引き継ぐアーティストたちに新作を委嘱。ダンス・演劇・音楽・映像・美術とジャンルを横断するパフォーマンスの数々を通じて、「舞踏」の姿を浮かび上がらせると同時に、その周囲に広がる豊かな創造と未来を見つめることを試みます。
撮影は、京成電鉄株式会社の駅舎として1930年代に作られ、「東京都選定歴史的建造物」にも選定されている歴史ある地下空間、旧博物館動物園駅を舞台に展開します。
協力:京成電鉄株式会社
予告編
アーティスト
Photo by 鬼海弘雄
吉本大輔|Daisuke Yoshimoto
日本大学芸術学部演劇学科で舞台美術を専攻。舞踏の創始者大野一雄の名作『ラ・アルヘンチーナ頌』『わたしのお母さん』等の舞台監督を経て、1981年より舞踏家としての自身の活動を開始。07年に舞踏カンパニー天空揺籃を設立、国内外で精力的に活動を展開する。なかでもポーランドを代表する演出家グロトフスキの研究所との関わりはとりわけ深く、同国での舞踏波及の契機を作った。
酒井直之|Naoyuki Sakai
1991年生まれ。ダンサー、映像作家。東京藝術大学大学院修了。パーキンソン病と共に生きる人々との芸術活動「ダンス・ウェル」 講師。2012〜2019年〈Co.山田うん〉に所属し、国内外の公演に多数出演。山田うん、岩渕貞太から隔世遺伝的に舞踏の影響を受ける。 2020年より春日部市を拠点に、イベントの企画や、ダンス映像の配信を行う。その他、RADWINPS等の音楽ライブへの出演、長谷川白紙、Salyu等のMV出演等、舞台、映像問わず活動を展開。
https://naoyukis330.wixsite.com/naoyukisakai330
鈴木章浩|Akihiro Suzuki
1980年代終わりより8mmによる個人映画を制作開始。アンダーグラウンド、セクシャリティ関連を中心に、映画の監督、制作、配給、映画祭、上映企画など多岐に渡って独自の活動を続ける。2020年にはアングラ映画配信サイト『Art Saloon』を開設し、アングラ映像の配信・アーカイブ事業を開始した。主な監督作に『天使の楽園』(1999)、『ルナの子供』(2009)、映画祭企画に『アンダーグラウンド・アーカイブス』(2001)などがある。
関連リンク:『Art Saloon 』https://art-saloon.site/
川口隆夫|Takao Kawaguchi
1996年よりパフォーマンスグループ「ダムタイプ」に参加。2000年よりソロ活動を開始し、演劇・ダンス・映像・美術をまたいでパフォーマンスの幅広い可能性を追求する。08年より私的パフォーマンスシリーズ『a perfect life』を展開し、13年に第5回恵比寿映像祭に参加。近年は舞踏に関するパフォーマンス作品『ザ・シック・ダンサー』(田辺知美と共に、12年)、『大野一雄について』(13年)を発表。後者はニューヨーク・ベッシー賞にノミネートされ、18年にはパリ市立劇場でも上演された。
Credit
出演
吉本大輔、
酒井直之
振付・出演
川口隆夫
撮影編集
鈴木章浩
音響デザイン
高木創
アシスタント
田辺知美、
立石裕美、
北村教子
写真
Rokka Ando
協力
天空揺籃
舞台監督
河内崇
呂師(砂組)
照明デザイン
森規幸(balance,inc.DESIGN)
撮影協力
NPO法人LAND FES
スチール写真
中川達彦
Special thanks to:
End Cycle Project
“End Cycle / 終の環 / Završni krug”(2017/デジタル/カラー/DCP/18分)
企画・監督
ヴラディスラブ・クネジェヴィッチ
振付・出演
川口隆夫
ヴラディスラブ・クネジェヴィッチ(映像作家)
佐藤亜希子(石膏造形)
三宅文子(プロデューサー)
アーティスト
Photo by 鬼海弘雄
吉本大輔|Daisuke Yoshimoto
日本大学芸術学部演劇学科で舞台美術を専攻。舞踏の創始者大野一雄の名作『ラ・アルヘンチーナ頌』『わたしのお母さん』等の舞台監督を経て、1981年より舞踏家としての自身の活動を開始。07年に舞踏カンパニー天空揺籃を設立、国内外で精力的に活動を展開する。なかでもポーランドを代表する演出家グロトフスキの研究所との関わりはとりわけ深く、同国での舞踏波及の契機を作った。
酒井直之|Naoyuki Sakai
1991年生まれ。ダンサー、映像作家。東京藝術大学大学院修了。パーキンソン病と共に生きる人々との芸術活動「ダンス・ウェル」 講師。2012〜2019年〈Co.山田うん〉に所属し、国内外の公演に多数出演。山田うん、岩渕貞太から隔世遺伝的に舞踏の影響を受ける。 2020年より春日部市を拠点に、イベントの企画や、ダンス映像の配信を行う。その他、RADWINPS等の音楽ライブへの出演、長谷川白紙、Salyu等のMV出演等、舞台、映像問わず活動を展開。
https://naoyukis330.wixsite.com/naoyukisakai330
鈴木章浩|Akihiro Suzuki
1980年代終わりより8mmによる個人映画を制作開始。アンダーグラウンド、セクシャリティ関連を中心に、映画の監督、制作、配給、映画祭、上映企画など多岐に渡って独自の活動を続ける。2020年にはアングラ映画配信サイト『Art Saloon』を開設し、アングラ映像の配信・アーカイブ事業を開始した。主な監督作に『天使の楽園』(1999)、『ルナの子供』(2009)、映画祭企画に『アンダーグラウンド・アーカイブス』(2001)などがある。
関連リンク:『Art Saloon 』https://art-saloon.site/
川口隆夫|Takao Kawaguchi
1996年よりパフォーマンスグループ「ダムタイプ」に参加。2000年よりソロ活動を開始し、演劇・ダンス・映像・美術をまたいでパフォーマンスの幅広い可能性を追求する。08年より私的パフォーマンスシリーズ『a perfect life』を展開し、13年に第5回恵比寿映像祭に参加。近年は舞踏に関するパフォーマンス作品『ザ・シック・ダンサー』(田辺知美と共に、12年)、『大野一雄について』(13年)を発表。後者はニューヨーク・ベッシー賞にノミネートされ、18年にはパリ市立劇場でも上演された。
出演
吉本大輔、
酒井直之
振付・出演
川口隆夫
撮影編集
鈴木章浩
音響デザイン
高木創
アシスタント
田辺知美、
立石裕美、
北村教子
写真
Rokka Ando
協力
天空揺籃
舞台監督
河内崇
呂師(砂組)
照明デザイン
森規幸(balance,inc.DESIGN)
撮影協力
NPO法人LAND FES
スチール写真
中川達彦
Special thanks to:
End Cycle Project
“End Cycle / 終の環 / Završni krug”(2017/デジタル/カラー/DCP/18分)
企画・監督
ヴラディスラブ・クネジェヴィッチ
振付・出演
川口隆夫
ヴラディスラブ・クネジェヴィッチ(映像作家)
佐藤亜希子(石膏造形)
三宅文子(プロデューサー)